ひとり親style ~それぞれのかたち~ 第7回

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プロフィール


  【 第7回 】 福山道子さん (株式会社あたかファクトリー 執行役員 事業企画部長 住まいの三重奏 プロデューサー/整理収納アドバイザー)



笑顔は幸せを運んでくると信じています。

株式会社あたかファクトリー 執行役員 事業企画部長 住まいの三重奏 プロデューサー/整理収納アドバイザー 福山道子さん

 

アイコンQ:いままでのお仕事の経験はどのようなものでしたか。

 40歳のときに離婚し、フルタイムで働き始めました。当時は、子育てとの両立で、とにかく手際よく終わらせて早く帰りたいという気持ちが強くあり、全く仕事を楽しむことができませんでした。  43歳のころ、ネットや、ハローワークを通じて新しい就職先を求めて応募しましたが、簿記2級の資格とスキルがあるにも関わらず、50社以上の会社に落とされました。面接まで行ったのはたったの5社くらいです。ネットでの受付時点で落とされ、履歴書を出すことすらできなかった会社も多数ありました。スキルさえあれば大丈夫だと思っていましたが、実際はとても苦しく厳しい世の中だと感じました。自分は、「この世の中で必要とされていない」と思い、落ち込んだこともありました。  

アイコンQ:お子さんたちについて教えてください。

 現在19歳と17歳のとてもやさしい性格の息子が2人います。離婚当時、反抗期で「自分たちの未来予想図が狂った」と言われたこともありましたが、自分と子供のために考えに考えたうえでの選択だったので、「離婚した事は間違いではない」というゆるぎない思いがありました。  これまで母として、将来を見すえてのサポートまでしてあげる余裕はなく、当時は、その時の生活で手いっぱいでした。でも今は、こうなってしまったのだからと、申し訳ないと思いつつも「自分のことは自分で」やってもらっています。例えば学校の事も自分たちの力で奨学金などを調べて、できることをやってくれています。「親も子も、お互いに今自分ができることを精一杯やろうよ!」という気持ちでいます。将来、私が歳を取っても子供たちに、面倒を見てもらうということは望んでいません。困ったときは、私にできることは、これからも手助けはしますが、基本は子供たちの人生なので好きなようにやってもらいたいと思います。でも人に迷惑をかける事だけは、絶対してほしくないという思いは常に持っています。  子供達とのコミュニケーションはラインが主で、「どんな事業がやりたいか」という話で盛り上がったときは、子供の発想は柔らかく、なおかつ変化球だと感じました。とても楽しかったので、いつか親子で事業計画を実現させたいという夢があります。  今は仕事が忙しく、楽しいので家のことは手抜き。他のシングルマザーより自由にさせてもらっていますが、その分責任も重いので、腹をくくって今やるべきことを頑張っています。子供は母親をいつも気にかけているので、仕事にやりがいを感じている、元気で幸せな母親の姿を見せることが大事だと思っています。  

アイコンQ:現在のお仕事について教えてください。

職場でも輝いています 職場でも輝いています。 仕事は楽しい!

 2011年10月に大桂サービスに入社、経理や事務を担当していました。当初の給料は希望額より少なかったのですが、収入が0よりは遥かにいいと思い、入社を決めました。 2012年10月、「住まいの三重奏」という新プロジェクトを立ち上げるに際し、多数の社員の中から、メンバーに選ばれました。未経験の仕事なので、尻込みする私に、上司が「意欲」「情熱」「行動力」があれば大丈夫だと強く仰って、「それならやってみよう」と決意しました。  新プロジェクトは、1からの立ち上げで、すべて1からの勉強。お金をかけずに独学でホームページやブログ、パンフレットを制作できるようになり、ホームページを作成する際に、相手にどういう風に伝わるかなど、相手の立場からものを見ることで仕事への理解も深まりました。  途中からは、リーダーを任され、すべてが実践で鍛えられ、自分が向上していく実感がわきました。信頼できる上司の存在は大きく、やり方に悩んでいる時には、方法を導いて下さいました。辞めていく社員もいた中頑張れた理由は、新しいものを作ることがとても楽しかったからです。  今年の8月からは、あたかファクトリーの新事業(5月立ち上げ)で事業企画を担当しています。10月に発売した“ノロウィルス対策キット”は、1から作り始め、一つだめだったら違う何かを探しながら製作を進めました。とても大変でしたが、ひとりの力で完成させることができました。  もちろん時には凹むときもあります。泣きたいこともありますが、事業を作りあげていくことは、とてもやりがいがある仕事です。  一連の仕事を通して、自分を見つめ直す良い機会を得られました。これまではやれるのにやらずにいました。本当はやればできる子なんです(笑)。50社落ちたことで自信をなくし、やる気が足りなかった。「このまま生きていっていいのか?」という思いのなか、チャンスに巡り合いました。  

アイコンQ:これからやってみたいことはありますか?

 今までの人生を振り返ると、仕事でスキルアップのチャンスを逃してきました。チャンスを心の底では待っていたけれど、失敗を恐れて一歩踏み出すのが怖かった。でも、見る角度を変えたら、オセロがひっくり返るみたいに見方が変わりました。見方を変える勇気で人生を変えました。そして、新プロジェクトに抜擢してくれた上司と出会えたことが、とてもラッキーでした。
仕事を通じて女性を応援しています。
仕事を通じて女性を応援しています。

 これからは、女性支援をやっていきたいと思っています。私が、シングルマザーで困っていたので、シングルマザーの悩みを聞いて、個人でできること、会社でできることは何かを考えて、一人でも喜んでもらえる仕事をしたいと思います。そして、やる気がある人の為に、仕事や経験を発信していきたいです。「絶対扉が用意されている」ので一歩踏み出せば、変わる事ができると伝えたい。私は押しつけが苦手ですが、発信は大事だと思うので、気づいてくれる人がいると信じ一人でも多くの人に気持ちを伝えていきたいです。  はまみらい.netを受講生しているみなさんへ伝えたいことは、45歳からのスタートでも、早くも遅くもない。闇雲に頑張れとは言えませんが、チャレンジを始めたら楽しいと思います。機が熟せばチャンスが来ます。共感してくれない人を数えるより、共感してくれる人が一人でもいると心強いので、周りを見てほしいと強く思います。  

アイコンQ:最後にいつも素敵な笑顔の秘訣はなんですか?


感動は行動力の原点。

 趣味は“アート書道”を仕事の合間にやっています。子供のころから習字を習っていて写経なども、趣味です。墨をすっていると心が落ち着いて、頭を空っぽにすることができます。オンとオフがとてもはっきりして、プライベートはとても充実しているので、笑顔も自然にこぼれてきます。  そして、笑顔でいると幸せが来ると思います。周りの人からも笑顔が「いいね」と言ってもらえる事がすごく嬉しいです。これからも、笑顔の“太陽みたいなお母さん”でありたいです。     ■取材者の感想■ お子さんの話を聞いて、なんてお母さん思いのお子さんたちだろうと感心しました。お母さんの笑顔と生き生きと働く姿をみて、まっすぐ育ったのだと感じました。 苦難を乗り越え成功した体験談は、とても励みになりました。 そして、さらに日々努力を積み重ねている姿に多大なパワーを感じます。 素晴らしい上司との出会いも福山さんの人生最大のターニングポイントだと思いますが、きっと運も福山さん自身のパワーで呼び寄せたのだと思います。 偶然かと思えるような人との出会いは実は「運命」なのかと思いました。 人とのつながりをさらに大事にしたいと思います。 福山さんは本当に笑顔が素敵で、元気の源のようなパワーが伝わってきます。 私も取材の日から、笑顔を心掛けるようにしました。 すると、なんだか心が晴れるような気持ちになれました。 福山さんから笑顔の大切さを教わったような気がします。 これもまた人生、出会いは「運命」だったかのような気がします。 ありがとうございました。 ライン
プロフィール

  ■プロフィール 福山道子(フクヤマ ミチコ)※ニックネームは「えむこさん」 株式会社あたかファクトリー 執行役員 事業企画部長 住まいの三重奏 プロデューサー/整理収納アドバイザー 〒231-0027 横浜市中区扇町3-8-1 ベイサイド関内ビル8F 電話番号:045-226-3328 ■ ウエブサイト:http://sumaino30.com/  アメブロ:http://ameblo.jp/customin-0606/  離婚後仕事を始め、入社後、経理畑一筋から一転、新規のプロジェクトメンバーに選ばれて人生が変わった。現在は、新たな新規事業担当を任されて毎日多忙。40歳を過ぎてからの就職活動では、50社の面接を落ちるという、人間失格者のような気分を味わったこともある。天真爛漫。毎日笑顔でいることが幸せ。自由じゃなきゃ動けないタイプ。19歳と17歳の息子さんの母でもある。